9 『みんなと同じ装い』をするために。

 パーティの案内状が届く。さあなにを着ていこうか…。このようになにを着るかについて悩まされるような催しには、服装を指定することを習慣づけたいものです。
明確な服装の種類を書かなければ、服装を指定したことにはならないにもかかわらず、「略礼服または平服を」などと、まるで意味をなさない書き方をした案内状をもらうことがよくあります。
 服装を指定するには二つの目的があります。
 一つは、なにを着るべきかについて出席者に要らざる心配をかけないようにするため。もう一つは、みんながフォームの揃った服装をすることで得られる、集まりの格調の高さを求めるためです。
 服装指定が完璧に実施されるためには、厳密な前提条件があります。それは、服装が指定されている以上は、指定されたもの以外は絶対にだめ、別の装いをするなら欠席するほうが先方への礼儀であるということ。この考え方が社会通念として存在しなければ、大原則『みんなと同じ装い』をするための服装指定の意味がなくなってしまうのです。


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 1 不似合いな客は壁際の柱の影に
 2 エレガントな夜の装い 無地、暗調、光沢
 3 ショーとディナーと蝶ネクタイ
 4 シャワー、髭剃り、無地の服
 5 その名のとおり『はじめに時間ありき』
 6 広義のフォーム『みんなと同じ装いを』
 7 フォーマル・ウェアは二種類ある
 8 完璧さが求められるプロフェッショナルの答え
 9 みんなと同じ装いをするために
10 主催者自身が当日なにを着るのか
11 パーティはすべて夜の雰囲気で
12 招待客への表敬は最上級の平服で

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