2 エレガントな夜の装い −無地、暗調、光沢

 一流のレストランでは、客をどのテーブルに案内するかは、すべてボーイの裁量にかかっています。もしあなたが最上の席を望むなら、自らが満たしておかなければならない最低条件があります。それは、夜のためのドレスアップをしていること、そしてご婦人連れであることです。この二つの条件が満たせないなら、一流の店に行こうなどとは思わないことです。
 一流の店は一流の顧客によって成り立ち、店の格式はそのまま客の格式でもあるのです。たとえ異国からの旅行者といえども、彼らの誇りに対しては応分の敬意が払わなければなりません。この表敬は、具体的には服装とマナーとによって表現されるのです。
 夜の服装の三つの条件。なによりもまず無地のもの。スーツもシャツも無地で、二番目の条件はダークな色調のもの。そして最後は光沢のあるもの、という順序になります。スポーティなデザインのものなどは論外なのです。


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 1 不似合いな客は壁際の柱の影に
 2 エレガントな夜の装い 無地、暗調、光沢
 3 ショーとディナーと蝶ネクタイ
 4 シャワー、髭剃り、無地の服
 5 その名のとおり『はじめに時間ありき』
 6 広義のフォーム『みんなと同じ装いを』
 7 フォーマル・ウェアは二種類ある
 8 完璧さが求められるプロフェッショナルの答え
 9 みんなと同じ装いをするために
10 主催者自身が当日なにを着るのか
11 パーティはすべて夜の雰囲気で
12 招待客への表敬は最上級の平服で

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