一流のレストランでは、客をどのテーブルに案内するかは、すべてボーイの裁量にかかっています。もしあなたが最上の席を望むなら、自らが満たしておかなければならない最低条件があります。それは、夜のためのドレスアップをしていること、そしてご婦人連れであることです。この二つの条件が満たせないなら、一流の店に行こうなどとは思わないことです。
一流の店は一流の顧客によって成り立ち、店の格式はそのまま客の格式でもあるのです。たとえ異国からの旅行者といえども、彼らの誇りに対しては応分の敬意が払わなければなりません。この表敬は、具体的には服装とマナーとによって表現されるのです。
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夜の服装の三つの条件。なによりもまず無地のもの。スーツもシャツも無地で、二番目の条件はダークな色調のもの。そして最後は光沢のあるもの、という順序になります。スポーティなデザインのものなどは論外なのです。
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