10 主催者自身が当日なにを着るのか

 日本の場合、案内状に、「誠に恐れ入りますが○○の服装でお願い申し上げます」と最上級のていねいな文体を見かけます。
 ところがアメリカなどでは簡単にひと言「ブラック・タイ」と書くだけなのは何故なのでしょう。なぜ日本のように恐れ入り、お願いしますと書かないのでしょう。ここに服装指定の根本的な精神があります。
 そこに書かれたブラック・タイは、招待客の服装ではなく、主人公、主催者が当日の自分自身の服装を客に知らせているのであり、当日私はタキシードを着て皆様をお待ちいたしますということなのです。
 一方、出席者は当日の主人公がなにを着ているかを案内状から知ることができます。主人公が着ているものと同じ装いでなければ、服装形式の統一というフォーマル・ウェアの大原則にそむくことになるのです。



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 1 不似合いな客は壁際の柱の影に
 2 エレガントな夜の装い 無地、暗調、光沢
 3 ショーとディナーと蝶ネクタイ
 4 シャワー、髭剃り、無地の服
 5 その名のとおり『はじめに時間ありき』
 6 広義のフォーム『みんなと同じ装いを』
 7 フォーマル・ウェアは二種類ある
 8 完璧さが求められるプロフェッショナルの答え
 9 みんなと同じ装いをするために
10 主催者自身が当日なにを着るのか
11 パーティはすべて夜の雰囲気で
12 招待客への表敬は最上級の平服で

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