ヘッダ ヘッダ静岡県消防施設業協同組合

 1.消防用設備等保守点検業とは?  2.3つの魅力(職業)とは?  3.消防法が義務づけた定期点検・報告とは?  4.火災から生命・身体・財産を守る!  5.全国に例のない−ふじのくに発「地域一体となった官公需適格組合活動」



消防用設備等の保守点検のしごと
 火災が奪う生命や財産など  わが国では、昔から"地震・雷、火事、おやじ"と言われるように、火災(火事)は"避けることのできない""怖(こわい)もの"でした。消防組織や制度が整備された今でも「13分に1件」、
糸魚川市大規模火災(2016.12.22)
糸魚川市消防本部資料より転載
火災が発生しています。火災で焼失する生命や財産など、大切な人や物、かけがえのない想い出は二度と戻ってきません。
 消防用設備等保守点検が火災を防ぐ "火の利用"の便利さを"火災予防"が支えています。私たちが行う消防用設備等の保守点検の仕事は、火災の発生や延焼を防止する消防用設備等(火災感知器や屋内外消火栓等)を常に作動可能な状態に維持管理し、かけがえのないものを全力で守る"安全・安心サービス"の仕事です。
私たちの回りの消防用設備等 - 超複雑化する設備 -
 消火器からスプリンクラー設備(デパート等)まで!  消防用設備等保守点検業が保守点検する消防用設備等を見てみると、私たちの生活風景の一部となっている赤色の消火器、天井の円盤のような自動火災報知設備の感知器、ビル廊下の屋内消火栓等のほか、高層ビルや病院等に設置されるスプリンクラー設備など、ありとあらゆる消防用設備等(左表)が私たちを守ってくれています。
 わが国では、消防法令が消防用設備等を設置すべき「防火対象物(消防法上の建築物その他の工作物等)」を定め、その関係者(所有者・管理者・占有者)に定期的な点検と消防機関等への報告を義務づけています。
業種や職業としての"安定性"は、法律の根拠(義務化)、点検・報告周期が短期(後述)であること等で、しっかり裏づけされています。
新たな産業の創造へ、人材を求める!
 業種の高齢化、新規就業者の減少  総務省消防庁「平成29年版消防白書」には、消防設備士免状の交付件数(約114万人)等が公表されていますが、県内統計データでは「20歳代が2%未満」との情報もあります。私たち消防用設備等保守点検業の現場の認識は「業種の高齢化、新規就業者の減少」で一致します。今、地域の安全・安心づくりのために、業種を取り巻く環境変化を新たなビジネスチャンスととらえ、それを担う様々な人材を求めます。


現場で実務 → 資格・経験 →自己実現へ
 現場から始まるもの  保守点検の現場に立ちます。現場で動きやすい作業着(時にはヘルメット)や工具セット、消防法令に基づく適正な維持・校正が行われた試験器具等がそろっているか、そして消防設備士免状・点検資格者証の携行を確認します。保守点検作業は、多くの消火器や火災感知器をはじめ、警報設備や避難設備等を実際に動かして正常・異常をチェックする根気のいる仕事です。先輩たちは、積み重ねた実務・経験を消防設備士等の資格取得によって確かなキャリアにしてきました。"実り多き自己実現の職場"は、現場の実務から始まります。
 "業務独占のルール" 消防法は、火災予防上の重要な消防用設備等、あるいは保守点検に専門知識・技術を要する消防用設備等は、消防設備士や点検資格者でなければ保守点検を行ってはならないと定めています。これが「業務独占のルール」です。
 近年、建築物や消防用設備等の高度化・複雑化が進む中、消防用設備等保守点検業の役割が益々高くなっています。

 

現行制度(保守点検)の沿革

 消防設備士の誕生(昭和40年) 消防法の施行(平成23年8月)以降も、火災による犠牲を教訓として制度整備が進められてきましたが、昭和40年の消防法改正では、消防設備士制度が創設され、防火対象物に設置が義務づけられている消防用設備等のうち一定のものに関する工事・整備を消防設備士に行わせることが義務づけられました。
 点検報告制度の創設(昭和49年) 昭和47年〜48年にはデパート火災など(※)惨事が続発したため、昭和49年の消防法改正で消防用設備等の点検報告制度が創設(右表)されるとともに、一定の防火対象物については消防設備士又は消防設備点検資格者による点検が義務づけられました(消防法上の報告義務者は「防火対象物の関係者(所有者、管理者、占有者)」です)。


※ ・ 昭和46年(1971年)1月 2日 寿司由楼火災(和歌山市) 死者16名
 ・ 昭和47年(1972年)5月13日 千日デパート火災(大阪市) 死者118名、負傷者81名
 ・ 昭和47年(1972年)11月6日 北陸トンネル火災(敦賀市) 死者30名
 ・ 昭和48年(1973年)11月29日 大洋デパート火災(熊本市) 死者104名,負傷者126名 など


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