婚礼の装い
1)新郎の正装
●昼の装い
モーニング・コートが正装です。コートとベストは共布の黒で、ズボンは縞のコール地のものを着用します。生地はドスキン、バラシヤ、タキシード・クロスなど格調のある高級素材で、とくにドスキンは、色の深さと重厚さに柔らかさが加わり、最適の素材として定評があります。
ズボンの裾口はシングルで、裾口を斜めに仕上げるモーニング・カットです。縞コールは、太い縞は若々しい印象、細い縞は年配のムードですから、花婿は太い縞の方がいいでしょう。なお、上着、ベスト、ズボンがグレーのスリーピースになったモーニングも正礼装で、花婿を一段とひきたたせます。
●夜の装い
花婿の夜の正礼装はタキシードで、現在もっともスタンダードな装いとなっています。タキシードは、すべてを黒と白でまとめるのが基本です。
上着には、ピーク・ラペルとショール・カラーの2種類があり、衿には拝絹がついています。ズボンの裾はシングルで、脇にシルクの側章が1本入ります。
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正装(モーニング・コート)
お色直し(タキシードとドレス)
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