「羊」のつく文字は現在使われているもので約50。おもしろそうなものを記してみよう。
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羊君たちがウロウロするのが「群」。オーストラリアの牧場ので、羊のムレ動く様子をみれば一目瞭然。水が横たわるように羊がいるのが「洋」。ヒロイのも同意語です。
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義務の「義」は所有権を表わします。遊牧民の財産は羊をどれだけ多く我物にしているかですから、羊を沢山持っている者ほど財産家であった訳です。羊を食って「養」などを見ると牧羊民の作った文字であるとわかります。「発祥」の祥は、めでたいことの前触れ、という意味。神に召された羊は、おめでたい限りです。世界各地で神事にお供えに羊が使われているのは良く知られています。人間と長い歴史を共有している羊が、言葉が話せたら歴史はもっと「詳」しくなったことでしょう。「翔(はばた)く」、これこそウールの将来の夢。羊に羽が生え、ウール製品が飛ぶように売れることが。羊に夢を託してこんな文字を作ったのでしょうか。
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