１　概要
　これまで、県立高等学校や静岡市教育委員会等の共同受注事業では、仕様書等に健康保険証の写しを添付することとなっているが、今年12月2日から健康保険証がマイナンバーカードによるマイナ保険証に統一された。（経過措置令和７年12月１日まで）

２　経緯
　以前、県立高校や静岡市教委等に対して組合活動を行った際に、再委託禁止や直接雇用している会社に発注するよう仕様書の記載追加を働きかけた結果、委託仕様書に健康保険証等の添付が義務付けられた。

３　現状
○　委託事業における健康保険証の添付義務
（１）　県立高校では、業務仕様書第6条　点検作業者の資格確認において、
“点検前に「点検作業員の一覧名簿」に消防整備士等の免許状の写し及び健康保険証等の写しを添付し、委託者及び委託業務対象校に提出する。”と記載。
（２）　静岡市教委では、特記仕様書　２　提出書類　（6）において
“会社との雇用関係が分かる物の写し”　を着手前に提出となっている。

４　課題
　今年12月から健康保険証がマイナ保険証に移行に伴い、これまで健康保険証に記載されていた会社名がマイナ保険証の表面に記載されないため、健康保険証の写しを添付しても、雇用関係を証明することができない。（会社名等はカードのチップの中に格納される）

５　対応
　健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書の添付
来年度からは健康保険証の写しに代えて、日本年金機構から通知される健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書を添付する。
（参考：https://www.kkr.mlit.go.jp/kensei/kensetugyo/pdf/05.pdf）
　これは、健康保険および厚生年金保険の被保険者の実際の報酬と標準報酬月額との間に大きな差が生じないように、７月１日現在で使用しているすべての被保険者に４〜６月に支払った賃金を、事業主の方から「算定基礎届」を届出し、厚生労働大臣は、この届出内容に基づき、毎年１回標準報酬月額を決定し、事業主に通知している。
　この通知書を健康保険書の写しに代えることとし、提出にあたっては、会社の全社員が記載されているので、事務員など不必要部分と、標準報酬月額部分を黒塗りする。
（参考例参照）
　なお、個人組合員など国民健康保険加入者は、これまでどおり組合加入承認書を添付する。