三島市は新幹線の設置、東名高速道路の開通により、首都圏近接都市として急速に開発が進められてきました。地域の3分の2が山間丘陵地帯でありますが、富士・箱根山麓の伏流水を 源とした豊富な地下水に恵まれており、三島市では目指すべき将来都市像として掲げた「水と緑と人が輝く夢あるまち・三島-環境先進都市をめざして-」を推進しております。
長い歴史をもつ旧市街地を中心に発展してきた三島市における著しい都市化の発展は、住宅と工業が接近する住工混在の状況を生み出し、道路及び住環境の整備・公害問題の解消は必須の条件となっております。中小工場にとっても騒音・振動の発生による操業問題や交通事情の悪化等により、工場の拡張整備、営業活動に多くの支障をきたしており、工業団地を造成し、市街地に散在する中小工場の集団化を図ることが急務となりました。
郊外の広い工場適地に移転し、工場の拡張による生産性の向上や作業環境の改善にともなう雇用の円滑化、さらには住工混在の解消による住環境の改善が図られるなど工場集団化に期待できる効果は非常に大きいものがあり、各行政機関のご指導をあおぎながら三島沢地工業団地協同組合を設立し、今日の工業団地が建設されたわけであります。
当工業団地は、三島市に長年にわたって蓄積された工業資源を基盤とし、食料品製造業、金属製品・機械器具製造業を主軸とし、情報通信、建設、更には首都圏からも将来性の高い研究開発型企業を迎えて、高付加価値創出の企業群で構成されております。 今後は、環境先進都市をめざす三島市の誇れる工業団地となるべく組合員一同努力致す所存であります。関係各位の一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。