●2019年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会●
「クロックスをゼロから3年で100億円企業に成長させたブランディング」
株式会社ジュート 森平茂生氏が講演
中央会主催による2019年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会が1月16日、静岡市駿河区のホテルセンチュリー静岡で開催された。会員組合や行政、関係機関など、およそ300人が出席した。
セミナーでは、株式会社ジュート代表取締役の森平(もりだいら)茂生氏が、何もない状態から新しいことに挑戦する経営者の考え方や行動について語った。
また、続いて行われた新春賀詞交歓会では、川勝平太静岡県知事をはじめとした来賓や組合代表者らが一堂に会し、新たな飛躍を誓い合った。
諏訪部会長は、「年末から年始にかけて、株価が大幅に乱高下するなど、本年は世界経済の減速が懸念され、景気の先行きについて慎重な見方が広がっている。そのような中、安倍政権は中小企業・小規模企業の生産性革命の実現に向けた、新たな枠組みを閣議決定し、中小企業の経営基盤の強化に直結する重要な措置が強化・継続されている。我々中小企業としても、これら施策を大いに活用するとともに、『現状維持は後退を意味する』ことを肝に銘じ、まずは自助努力をもって厳しい経営環境を克服すべく、自らの変革に挑戦していかなければならない」と決意を述べた。
セミナーでは、株式会社ジュート代表取締役の森平茂生氏が、これまでの自身の経験をもとに、経営者に必要な考え方やブランディングの姿勢、マーケティング戦略について語った。
森平氏は、「私が独立をする際には、誰もやり遂げなかったこと、誰もやろうとしなかったこと、みんな逃げることを情熱と行動力を持って自分でやってみようと意識していた。成功するには人と同じことをやっていてはだめ。人と違うことを常に考えなければいけない」と語った。
そのうえで、ブランディングの姿勢について、「ブランディングには当たり前のことを一貫性・情熱をもって行動に移すことが大切。多くの人にそこそこの満足を与える商品というのは実は中途半端な商品であり、ピンポイントで狙った人たちに驚きと興奮を与え続けることこそが重要である」と説いた。
また、中小企業におけるマーケティング戦略について、「中小企業が大企業に挑むには、高くても欲しがるニッチ商品を作りブランディングすることが必要であり、そのための一歩を恐れてはならない。リスクを負わないことこそがリスクである」と自身の考え方を述べた。
続いて行われた新春賀詞交歓会においては、諏訪部敏之会長より年頭挨拶の後、川勝県知事、渥美県議会議長、田辺静岡市長らより祝辞をいただいた。鏡開きを実施した後、山内副会長の乾杯発声により、賀詞交歓会がスタートした。
賀詞交歓会では、静岡市出身のシャミセニスト 寂空(ジャック)氏と篠笛奏者の岸田晃司氏による三味線と篠笛の協奏パフォーマンスも行われ、終始華やかな雰囲気に包まれた。