●2017年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会●
「世界に冠たる中小企業 ~これが中小企業の底力だ~」
帝京大学経済学部教授・元時事通信社解説委員 黒崎誠 氏が講演
中央会主催による2017年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会が1月11日、静岡市駿河区のホテルセンチュリー静岡で開催された。会員組合や行政、関係機関など、およそ350人が出席した。
セミナーでは、元時事通信社解説委員で帝京大学経済学部教授の黒崎誠氏が、日本が世界に誇る中小企業の優れた技術やノウハウについて語った。
また、続いて行われた新春賀詞交歓会では、難波喬司県副知事をはじめとした来賓や組合代表者らが一堂に会し、新たな飛躍を誓い合った。
諏訪部敏之会長は、「最近様々な場所で日本における中小企業の存在価値を認める話が聞かれるようになった。労働者の70%が働き、企業数の99%超を占める中小企業が元気にならなければ、日本は元気にならない。そういったことがようやく世の人たちに知れ渡ってきた感じがする。そうしたことからも、本日の演題はまさに中小企業の存在価値に触れることにより、我々に勇気を与え、励まし、明日への活力を与えてくれるものと期待される。その中からぜひ経営のヒントを掴んでいただきたい」と挨拶した。
セミナーでは、元時事通信社解説委員で帝京大学経済学部教授の黒崎誠氏が、日本が世界に誇る中小企業について語った。
黒崎氏は、日本における中小企業について、「GDPの55%は中小企業が担っている。この数字は長年変わっていない。よく日本経済は中小企業が支えていると言われるが、それは間違いである。日本経済の中核こそが中小企業であり、中小企業こそが経済の原動力となっている」と熱く語った。
その上で「日本には世界でトップクラスの技術力、シェアを持っている中小企業が数えきれないほどある。世界トップの中小企業がなぜそうなれたのか、私は3つのK(こだわり・小回り・顧客)と3つのS(創意・先取り・スピリッツ)を大切にしてきたからだと思う」と数々の中小企業を取材した際のエピソードを交えながら、日本の中小企業が世界に誇る優れた技術やノウハウについて講演し、参加者は熱心に耳を傾けた。
続いて行われた新春賀詞交歓会において諏訪部会長より年頭挨拶の後、難波県副知事、鈴木県議会議長、田辺静岡市長、自民党県連 塩谷会長、公明党県本部 大口代表、民進党県連 岡本幹事長より祝辞を頂いた後、鏡開きを実施。山内副会長の乾杯発声により、賀詞交歓会がスタートした。
交歓会では、静岡水産流通協同組合(洞江典征理事長)の協力で新年の幕開けにふさわしく威勢のよい迫力満点のまぐろの解体ショーが行われるなど、終始、華やかな雰囲気に包まれた。