●2016年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会●
「地域経済の活気ある明るい未来の実現」
神戸国際大学教授 中村智彦氏が講演
中央会主催による2016年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会が1月13日、静岡市駿河区のホテルセンチュリー静岡で開催された。会員組合や行政、関係機関など、およそ320人が出席した。
セミナーでは、神戸国際大学教授 中村智彦氏が、「地域経済の活気ある明るい未来の実現」をテーマに講演した。
また、続いて行われた新春賀詞交歓会では、大須賀県副知事をはじめとした来賓や組合・企業役職員らが一堂に会し、新たな飛躍を誓い合った。
諏訪部会長は、「中央会もお蔭をもちまして、昨年12月19日に創立60周年を迎えました。昭和30年の創立当時、281組合だった会員数は3倍(862組合)となり、その傘下には約7万社の企業が存在するまでに成長しました。創立60周年記念式典において、中小企業の皆様と共に力強く前に進むため、“ひとづくり” “産業づくり” “地域づくり” の3つの柱を行動指針とした『未来宣言』を採択しました。新年を迎え、私共中央会におきましては、役職員一同、新たな気持ちで業務に邁進して参りますと共に、この未来宣言に基づき活力ある地域経済の実現を目指し、組合組織を通じた中小企業の振興に全力で取り組んでいきます」と挨拶した。
セミナーで中村氏は、「日本は世界トップレベルの製品・技術・サービスを保有し、メイド・イン・ジャパンは強力なブランド力を持っている。また、日本の水道水は飲料水として飲める。水道水が飲める国は世界中でわずか13か国と希少である。国内マーケットが縮小していく中、営業活動や情報発信を行ううえでインターネットの活用は不可欠である。発想を転換させ、海外・外国人・女性・高齢者にマーケットの視野を向けていくことがカギとなる。“より良い製品をより安く売る”時代は終わった。『地域経済の活気ある明るい未来の実現』に向けて、これからは、“より良い製品をより高く売る”経営戦略の構築が必要となる」と講演し、参加者は熱心に耳を傾けた。
続いて行われた新春賀詞交歓会において諏訪部会長より年頭挨拶の後、大須賀県副知事、吉川県議会議長、自民党県連塩谷会長、民主党県支部三ツ谷会長代行より祝辞を頂いた。その後、スライドにて山梨県中央会との事業連携を紹介。続いて山梨県中央会松葉会長より祝辞を頂き、鏡開きを実施。山内副会長の乾杯発声により、賀詞交歓会がスタートした。
特別企画として、
①「誉富士」を使用した日本酒コーナー(静岡県酒造組合協力)
②ソムリエ長谷部賢氏厳選のワインコーナー(山梨県中央会協力)
③葵ビールをはじめとした静岡県の地ビールコーナー
④水出しによる普通煎茶コーナー(静岡県茶業農産課提供)
⑤山梨県絹人繊織物工業組合によるネクタイの展示販売会
そのほか、余興として甲府で150年間絶えることなく伝承されてきた甲府市指定無形文化財の甲府囃子が披露されるなど、終始、華やかな雰囲気に包まれた。