●2015年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会●
「展望! 政治経済の行方~2014年の話題から2015年を読む~」
元時事通信社特別解説委員・政治評論家 加藤清隆氏が講演
中央会主催による2015年組合トップセミナー・新春賀詞交歓会が1月14日、静岡市駿河区のホテルセンチュリー静岡で開催された。会員組合や行政、関係機関など、およそ330人が出席した。
セミナーでは、元時事通信社特別解説委員で政治評論家の加藤清隆氏が、昨年からの政治経済を分析し、今後の展望について語った。
また、続いて行われた新春賀詞交歓会では、髙秀樹県副知事をはじめとした来賓や組合代表者らが一堂に会し、新たな飛躍を誓い合った。
諏訪部敏之会長は、「昨年は、明るい兆しとは言いながらも、大企業との格差が広がった厳しい一年だった。今年は、努力と気力でこの難局を打開しよう。60周年を迎える中央会も、中小企業の夢と幸せを実現するために、ブロック理事会議を開催するなど、ボトムアップの体制を強化していく。是非、会員の皆さんからも忌憚のない意見を寄せてほしい」と挨拶した。
セミナーでは、元時事通信社特別解説委員で政治評論家の加藤清隆氏が、今年の政治経済の展望を語った。
加藤氏は、第三次安倍内閣発足の影響や国際情勢と日本の関わりなどについて、広い人脈を活かし、自らが政治の現場で得た情報をもとに持論を展開した。
「デフレ脱却、景気回復という政府の最大の目標は、円安により大企業の財務体質が改善するなど、良い方向に向かっている。消費増税の先送りは正しい判断であった。今後は経済を好転させ税収をあげること。それには、新技術・成長戦略を支援する政策が必要である。一方、国際情勢は、イスラム国やロシアのウクライナ侵攻など、各地で内戦が激化している。アメリカの影響力の低下が要因であり、中国の台頭など日本にとっても深刻な問題である。早急に、政府の対応を明確にすべきだ」と語った。歯に衣着せぬ迫力ある講演に、参加者は熱心に耳を傾けた。
続いて行われた新春賀詞交歓会において諏訪部会長は、「今年は、情報発信にさらに力を入れる」とし、豊田佐吉翁の『障子を開けてみよ、外は広いぞ』の言葉を紹介。「役立つ情報は必ずあるはず。見失わず、しっかりと掴み取って」と呼びかけた。
来賓の髙秀樹県副知事は、「皆さんからの声を結集した『静岡県産業成長戦略』を、一丸となって実のあるものにしていこう」と挨拶した。
多家一彦県議会議長は、「夢なき者に成功なし。今年は当県にとってグローバルで、明るい話題が目白押し。このチャンスを活かし、夢・希望・未来があふれる静岡県を広く情報発信し、みんなで地域経済を盛り上げよう」と述べた。
酒樽の鏡開きと山内致雄中央会副会長の音頭による乾杯が行われ、出席者は新たな年の飛躍を誓い合った。
交歓会では、新年を祝う場にふさわしく伊豆長岡芸能事業協同組合(笠谷さざ子理事長)の芸者衆による演舞と接待が行われ、終始、華やかな雰囲気に包まれた。