兵庫県電気工事工業組合、中部電力㈱掛川営業所より講師をお招きし、震災復興の経験から災害時における危機管理と支援体制の必要性をテーマにご講演をいただきました。
●平成22年9月9日(金)18:00~20:30 中部電力㈱掛川営業所第5会議室
●第1部 「災害事例と復旧への過程」
講師:兵庫県電気工事工業組合青年部 会長 堀口 繁 様
●第2部 「復旧への支援体制と必要性」
講師:中部電力㈱掛川営業所 配電技術長 水野 昇 様
第1部では、兵庫県青年部堀口会長より被災の状況、組合としての復旧作業、また体験を基に予期せぬ災害に向けた体制づくりの現状を講演していただいた。
第2部では、実際被災地での復旧活動を行った中部電力㈱掛川営業所の水野氏より、電力会社としての立場で多くの体験談を語っていただいた。
被災状況説明では、新聞報道では聞くことのできない生々しい内容が、映像を交えて紹介され、あらためて大きな震災であったことを認識させられた。
地震発生当初は当然のことながら組合、電力会社、行政間等に連絡体制が整えられている訳でもなく、復旧作業が順調になるまでには、ある程度の時間を要した。その理由として様々だが、特に物資(電材等)の調達、交通手段が上げられた。緊急車両として認められる電力会社の車両に比べ、一般の工事車両はその区別が曖昧で、身動きがとれないといったところが実情だ。
その後は、兵庫県との防災協定を結ぶなど、阪神大震災からの教訓により積極的な防災への取組をし、数々の問題点が話し合われているようだ。
これらの話を聞き、事前の対策としての体制を確立するには、私たちの創造を遙かに超えた沢山の問題点があるように感じた。
しかし、オール電化の普及など、人々が生活していく上で最も重要なライフラインに位置するのは電気であり、これらを常に安定供給するのが、電力会社と共に私たち電気工事業者の社会的使命である。
災害復旧への支援体制作りは直ぐにでも取り組まなければならないとても重要な課題であると確信した。
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