深い風味と豊かな香りが魅力の“牧之原のお茶”
平成17年10月榛原・相良両町の合併による「牧之原市」の茶商組合として、このたび新たな旅立ちをしました。
牧之原市は北部の大茶園“牧之原台地”を中心にした全国有数のお茶処で、市内には約2,570ヘクタールの茶園
が広がり、日当たりのよい台地に栽培された荒茶の生産量は日本一を誇り、市の基幹産業として農業生産の中枢
を担っています。
特に旧榛原町の場合、茶園面積は1,270ヘクタール(全作物の作付面積の73パーセント)、そのうち約60パーセントが
牧之原台地で生産され、粗生産額は469千万円で全作物に占める割合は61パーセントになっています。(平成15年)
お茶の品種は主に「やぶきた茶」で、長い日照時間と温暖な気候に恵まれ、長年にわたる積極的な改植と研究
改良が加えられて釆ました。
ミル芽でありながら茶葉が大きく、肉厚に栽培された「やぶきた茶」を丹念に収穫し、通常の蒸し時間に比べて長く蒸した《深蒸し煎茶》が主
流です。コクや旨みが十分引き出され、深い風味と豊かな香りのあるお茶として、又安心安全なお茶として大変ご好評を戴いております。
これまでの地道な努力により何度も全国茶品評会で農林水産大臣賞や産地賞の栄冠に輝き、品質・生産量ともに日本最高水準のお茶として、
自信を持ってお勧めできます。
茶業の足跡と現状
明治2年(1869年)、徳川慶喜の護衛隊である新番組中条景昭を隊長として225戸が牧之原台地に入植し、原野を開墾、お茶を植樹したのが開発の第1歩です。
その後、第二次世界大戦中は一部が海軍飛行場となりましたが、戦後の開拓で大茶園に復活しました。
昭和33年の農産漁村特別振興事業による共同防除施設整備を皮切りに、35年から老朽茶園を一掃するため5年ががりで「やぶきた品種」への改植が行われました。
次いで地域特産農業推進事業、農業構造改善事業、農業生産体質強化総合推進事業等への意欲的な取り組み、更に48年から牧之原畑地廃合整備事業、長島ダムを水源とする畑
地灌漑事業の実施等により茶業基盤が整備され今日に至っております。
明日への戦略
“牧之原ブランドの確立”と、更に茶園の基盤整備に積極的に取り組み、消費者に喜ばれ高品質のお茶づくりと新たな需要開拓に努めて行きます。
当面、平成18年4月に新市誕生を記念し「手揉み献上茶」を謹製し、茶業振興と茶産地「牧之原」のPRを実施します。
現在2008年の開港を目指して静岡空港の建設が進められています。
これが完成の暁は、空港とお茶をセットにし、北海道や中国などの消費地域、又ライバル生産地の鹿児島を結ぶ交流拠点として市場形成の一翼を担って行きたいと考えています。
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静岡空港
2008年(平成20年)開港予定。大型ジェット機が就航可能な滑走路(2,500メートル)を有します。
国内旅行や帰省もゆったり快適に、更に東アジアが日帰りエリアにもなります。
又様々な施設整備が計画され、例えば、新幹線空港駅・第二東名金谷IC・御前崎港と空港を結ぶアクセス道
路や周辺道路整備等、陸・海・空の交通ネットワーク拠点として、又お茶の交流拠点・市場として一層の発展が
期待されます。
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静波海岸
駿河湾に沿って3つの海水洛場があり、美しい砂浜と 澄んだ水、沖合100メートルまで歩ける遠浅の海は大人から
子供まで波と戯れることができます。
茶商組合と茶業青年団による冷茶サービスも行われています。
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観光物産センター
常時、お茶を始め、地域の特産品の展示、販売の他、 「観光物産フェア」などの地域イベントを活発に開催し、
県内外への特産品のPRに取り組んでいます。
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公園施設・勝間田公園
勝間田公園 “みやまつつじ”の群生地として知られ、4月中旬に赤紫色の花が一斉に開花します。
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公園施設・秋葉かりんぼの里
秋葉かりんぼの里 水と花と森をテーマにした公園です。池には花菖蒲が咲き、梅・山モモの木立の間を散策できます。
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文化財・石雲院山門
日光の陽明門を参考にしたと伝えられ、総欅2層づくりの八脚門があります。2階は五百羅漢が安置されています。
禅宗独特の楼閣で、建築技術や彫刻に優れています。
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祭り
勝間田川桜まつり(4月)1,500本の桜トンネル 夜桜も楽しめます。
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海上花火大会(7月下旬)
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観光夏まつり(8月)盆おどり 模擬店等で賑わいます。
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