静岡県茶商工業協同組合
 
 
知って得するお茶知識
使用上の注意

●お茶はもともと薬●tyuui01.gif (12754 バイト)

鎌倉時代のお坊さん「栄西(えいさい)」の書いた日本初のお茶の本「喫茶養生記(きっさようじょうき)」には”茶は養生の仙薬なり”と薬として効用があると書かれています。また栄西は、鎌倉三代将軍源実朝(みなもとのさねとも)が二日酔いに苦しむのを見て、良薬としてお茶をすすめたと言われています。
わたしたちは、お茶をただ飲み物として飲んでいますが、昔の人たちは何にでも効く薬として飲んでいたようです。

●お茶で薬を飲んではいけない●

お茶に含まれている「カフェイン」は、神経を刺激して脳の働きを活発にする性質があります。だから神経を鎮静にして脳の働きを抑えることを目的とした睡眠薬などをお茶で飲むと、効果は打ち消し合って現れません。
逆に、脳の働きを活発にすることを目的とした頭痛薬などをお茶で飲むと、予想したよりも効きすぎる場合があります。だから、薬は水かお湯で飲みましょう。

●一晩くらいたっても平気?

昔から「一夜おいた茶は毒だから飲んではいけない」と言われてきました。
それは、緑茶の中に含まれている「タンパク質」が気温の上昇で腐ってカビがはえてくるからです。お茶の抗菌性もさすがにここまでは及びません。
それから、出がらしのお茶にはタンパク質がたっぷり残っていてその濃度が高く、胃の粘膜を荒らしてしまうからです。
だから、一度しか入れてないからと言って昨夜のお茶を飲んではいけないのです。

 

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