準
備
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整 経
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織物企画に従い、たて糸本数を整える作業があります。これを、整経といいます。糸は、一本づつ管に巻かれていますが、それをたて糸の数(3,000本くらい)だけ両側にツバのついた整経ビームに巻き取ります。整経ビーム1本に巻き取る糸本数は、数百本ですので、何本かの整経ビームに巻き取ることになります。
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糊 付
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たて糸に、糊の幕を付ける作業を糊付といいます。
織るときにたて糸とよこ糸が接触すると摩擦によって毛羽立ち織りにくくなるので、それを防止するためです。数本の整経ビームを合わせて糸を引き出し,糊液の中につけ、乾燥してから織機用のビームに巻き取ります。
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経通し
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ヘルド(たて糸を上げ下げするための針金状のもの)の目に、指定された順序に従いたて糸を通す作業を経通しといいます。
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織
布
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織機で、たて糸とよこ糸を交差させて、布を織ることを織布といいます。
たて糸を上下させ(開口)、よこ糸を入れ(よこ入れ)、よこ糸を打ち込む(おさ打ち)動作を繰り返して織物を作ります。コーデュロイ、ベッチンは、表面がよこ糸で覆われたパイル織物です。
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剪
毛
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パイル糸を切りやすくするために、かせいソーダの液につける作業をかせい処理といいます。 |
畝(山状)になっているパイル糸を中心でカットする工程をベッチンでは剪毛といいます。コール天では、カッテングといいます。ベッチンは、押し切り法で、1畝づつ順次切っていくたいへん技術力の要する作業です。また、カッテングは、円形のカッターで、全畝を同時に切っていきます。 |
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仕
上
げ
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たて糸につけておいた糊を取り除く工程を糊抜きといいます。酸素剤のはいった溶液で水洗いをします。
また、剪毛したパイルを解きほぐし、パイルを立たせることを解毛といいます。
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むだな毛やパイルの長さをそろえるため、布の表面を焼く工程を毛焼きといいます。800°C以上に熱して、ローラーに分速100m速さで布の表面を接触させます。
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染
色
整
理
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染色しやすいように布の不純物やよごれを取り除くことを精練といいます。
その薬品には、かせいソーダーや活性剤を用います。
次に、繊維の天然色素などを取り除く工程を漂白といいます。
漂白剤などを用いて布を白く晒します。
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一色に布を染めることを無地染めといい、柄や模様に染めることを捺染(プリント)といいます。
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布の幅を一定にしたり、布の表面につやを出したりすることなどを行う工程を整理加工といいます。
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縫
製
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型紙にしたがって布を裁断し、ミシンで縫い衣服とします。 |